2012年3月11日。
東日本大震災から一年が経とうとしています。この文章を書いている時点では、当ランフォージャパンの第二回目は開催されず、私も各団体様が企画しているチャリティー活動に一般の参加者、またボランティア要員としてその日を迎えようとしています。また今年の3月11日同日を以て、一年間走り続けた私のランフォージャパン(個人的な被災地支援活動)も、一先ずのゴールをする予定です。
ご覧の写真の通り、当イベント及び閉会後のご報告は皆様のご協力を以て無事終了しましたが、被災地である東北地方の復興は未だ終着点が見えません。復興財源の確保など、政府は復興についての前向きな姿勢を明らかにはしていますが、復興支援とはつまりどういう事なのか、改めて考えを述べたいと思います。
当イベントRun For Japanでは最終的に、タイ外務省を通じて総額120万バーツを日本赤十字社に送らせて頂きました。会計内訳はサイト内でのご報告の通りです。しかしこの様な外国からの義援金や、国内からの復興税を主としたお金を送る事が支援のすべてではありません。復興を想う気持ちやチャリティー活動だけでも、悲惨な現状は元通りになりません。日本は地震大国と呼ばれ、いつ次の震災被害を受けるのかも分からないままで、上記のふたつ(この一年で大変重要な事の様に扱われていますが)だけでは、国を挙げたその場しのぎではないかと、つい考えてしまいます。
それでは、今後日本は何をするべきなのでしょうか。私は二つ、諸外国との外交関係の見直しと、古臭いかも知れませんが精神論を掲げます。具体的には、困った時に助けてくれる国との協力関係を深めることです。
とりわけ 2012年には日本と関係の深いアメリカ、ロシア、韓国、台湾で総選挙があり、中国では総書記が習近平氏に代わると言われています。昨年末には北朝鮮でも世襲交代があり、各国首脳に大きな変化があります。新しい首脳は当然国内世論を気にする動きをみせるので、結果としてナショナリズムが強まると予測されています。しかし、日本がそれらに対峙して関係を拗らせる必要はありません。中には短期で失敗する政府もあるでしょう。日本は日本で、最初にも書いた通り、外交関係の見直しを行う為に、確固とした外交のテーマを決める時が来たのだと思います。どのようにするかは政治家に考えてもらうべきで、私達は中長期的な政策を実行出来る、信頼の置ける政治家を支持するだけで良いと思います。タイからは、在外選挙という方法で選挙に参加出来ます。
もうひとつ掲げた、精神論についての具体的な提案ですが、私は『頑張れ』という言葉にもう一度力を与えたいと願います。いつからか、頑張れという言葉はプレッシャーを与える言葉の代表格として使用を控えられ、または無責任な応援の言葉のひとつとして片付けられてしまう状況となってしまいました。
しかし、この「頑張れ」という言葉には、響き以上の意味深さがあります。諸外国語に翻訳しようと思っても、なかなか当てはまる言葉が無いと感じた方も多いのではないでしょうか。確かに心のこもっていない「頑張れ」には嫌悪感を感じます。しかし、本当に応援したい時に掛ける言葉は、やはりこの言葉に尽きるのではないでしょうか。
日本では鬱病といった精神的に追いつめられる病気に苦しむ方がいて、その人に「頑張れ」というのは酷だという意見があります。きっとそうなのだと思います。しかし、その言葉の持つ意味を我々日本語話者が大切にすれば、真剣に魂の会話が出来れば、私達は頑張るという言葉に励まされて、今のその先へ、もっともっと遠くへ進めるのではないかと思います。
ランフォージャパンのイベント準備中に、大勢の人に励まされました。音楽でも頑張れ、という言葉が聴こえるものに耳を傾けました。私達はまだまだ、これから。上から頑張れと言われる立場です。こうして築き上げた精神を持つものが、次の世代にたったひとつ掛ける言葉も、「頑張れ」である、それだけで良いと思うのです。
また、ボランティアをするということ。これも豊かだった日本には不慣れなせいか誤解を生じる事や、なかなか行動に踏み切れない方も多いと思いますが、私の全体的な感想としては従事して良かったです。ボランティアというものは、余あるものを捧げて与えて、代償として経験を得るものです。また、事実としてボランティアの名を騙る悪質なケースもありましたので、お選びの際は慎重に。やりたい事があり、任せられる団体が無いのならば骨を折りますがDIY (Do It Yourself = 自分で立ち上げる) をしてもよいと思います。
最後に自分の意見で終わらせてしまい、大変恐縮ですが、皆様のお考えやご意見を伺う機会があれば幸いです。一緒に日本の未来について語り、行動していきましょう。今この文章を書き終えて、自分のランフォージャパンは終了しました。この一年、様々なチャリティーに従事した経験を、次は自分の人生に役立てていこうと考えるばかりです。ご協力頂いた各団体様、ボランティアの皆様、友人、そして時の神様。本当に貴重なお時間、ご支援を戴き誠に有難うございました。
佐野
こんな写真しか残っていませんが、最後に撮っていただいたセルフポートレートです。全てのプレッシャーから解放された、絞りきった様な笑顔。自分の写真は好きではありませんが、ここに残させて頂きます。参加して頂いた皆様、ご協力頂いたボランティアの皆様、関係者の皆様有難うございました。被災地の皆様、日本の皆様、日本を応援する世界中の皆様。これが2011年3月27日、バンコクで行われたランフォージャパンです。皆様にこの想いが伝わります様に。